四国に2場あるレース場の内の1つがボートレース丸亀です。
西日本にあるレース場でありながら春から夏に掛けてはインの1着率は50%程度になります。
イン逃げ率的に見ると、全国平均よりも少し少ない程度ですが、実際にこのレース場で勝負しているとそうは感じられない日があります。
ガンガンにセンター勢のまくりが決ったり、6コース艇がターンでモタモタしている各艇を抜き去りトップに躍り出たりと、本命党が愕然とするレースが立て続きます。
なぜでしょう?
それは、このレース場の特徴が影響しています。
理由は狙い目で説明しますが、まずは基本情報をご確認ください。
基本情報
水質
海水になります。浮力がある為、多少の体重差は消してくれる水質になります。
競走水面
海になります。海上にコースを作っているレース場になります。干潮時と満潮時で水位の差が2m以上あることから、待機位置から大時計の見え方が違うため、潮位により有利なコースが違う。
満潮時には波が立ちやすく水面が安定しない事からまくりが決まりにくく、インコース有利となる。干潮時には、逆に波が立っても低いので水面が安定するため、思い切った高速戦が可能でアウトコース艇にも勝機が出てくる。
使用可能チルト
0.5、0、0.5、1.0、1.5、2.0、3.0の7種類が使用可能。このレース場でも、殆どが-0.5又は0で調整するレーサーが殆どです。
開催時間
ナイター開催になります。
企画レース
GⅢ以下のグレードレース時に、1.5.8レースに企画レースが組まれています。
1レース 1号艇に原則Aランクレーサー
5レース 1.3.5号艇に当節主力レーサー
8レース 1.2.4号艇に当節主力レーサー(進入固定)
コース別入着率
1コース 1着率約57% 2連率約77% 3連率約85%
2コース 1着率約13% 2連率約40% 3連率約60%
3コース 1着率約11% 2連率約30% 3連率約50%
4コース 1着率約12% 2連率約30% 3連率約50%
5コース 1着率約7% 2連率約20% 3連率約35%
6コース 1着率約3% 2連率約10% 3連率約25%
出目データ
【3連単】
1位 124 約6%
2位 123 約5%
3位 134 約4%
4位 132 約4%
5位 142 約4%
コースレイアウト
1マーク入り口付近 42m
1マーク道中 70m
1マーク出口 90.7m
2マーク入り口付近 63.1m
2マーク道中 118m
2マーク出口付近 64m
ボートレース丸亀の狙い目
ボートレース丸亀は、出目データやコース別入着率を見るとインコースが強いように見えます。
確かに、1日のイン逃げ率が60%を超える日もありますが、30%台と異常に低い日もあります。
日によってこんな違いが出るのは、海上コース特有の潮の干満や風、コースレイアウトにあります。
潮の干満については、干潮時は水面が落ち着くのでまくりやまくり差しを狙った走りができるので、センター勢が勝負にいけます。
満潮時には、水量が増えるため水面が不安定になり逃げが有利になります。
風については、追い風は助走距離の短いスロー勢有利。向かい風の場合は助走距離が長いダッシュ勢が有利に働きます。
ボートレース丸亀の1マーク入り口は41mと、インコースが強いと言われる他のレース場と比較すると狭く、スタートが遅れると巻き返しが難しい作りになっています。
これらの事を総合すると満潮で追い風ならイン強め、干潮で向かい風ならセンター勢有利の図式が見えて来ます。
さらにここに、インコース艇のスタートがどうなのかをプラスすると的中確率を上げる事が出来ます。
この事からボートレース丸亀の狙い目は・・・
本線 1着は1号艇 2着は2~4号艇の2艇 3着は流し
穴狙い 1.2着は2~5号艇の内2艇の折り返し 3着流し
1~4号艇が1マークでゴタつきそうならば思い切って6コース艇を1着にして数点万舟狙いも面白いかもしれません。
ボートレース丸亀の狙い目のまとめ
ボートレース丸亀は、多彩な出目が出るので出目買いには適さないレース場と言えると思います。
また、ボートレースのセオリーを守ってインから流し的な舟券の購入も、各ファクターを吟味した後でなければ、難しいかもしれません。
ただ、レース展開にもよりますがインコース艇が4着以下に沈む事が少ないレース場でもありますので、1着予想からインコースを外しても2.3着予想には入れた方が良いでしょう。
【まとめ】
- インコースが強いように見えるが、気象条件や番組内容が大きく影響する。
- インコースの勝率が30%台になる日があるので、セオリー盲信は要注意。
- 干潮時にはセンター勢に要注意
- インコースにスタートが弱いレーサーが入った場合には要注意
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